サンスクリット語学習記録 第11回
2月上旬頃、サンスクリット語をやるにあたり大いに参考にさせてもらっていたまんどぅーかさんのサイトを見ようとしたところ、サーバーエラーと表示され閲覧できない状態が数日続きました。
管理者の方がすでにお亡くなりになっているので、必要なメンテが追い付かなくなって閲覧不可となっている可能性を考えました。
そうであれば復活の望みは乏しいので、文法事項の重要度や学習上のTipsも交えながら平易にまとめてくれているサイトが見られなくなったと軽く絶望しました。
が、しばらく経って様子を見に行ったら元通り閲覧できるようになっていました。
私の閲覧環境や回線も含め何かしら原因による一時的な問題だったのでしょうが、「あんまりサボってんなよ」という警句だと思うことにします。
ちょうど思いっきりサボっている時期だったので…
さて前回の「完了」につづき今回は「未来」です。
〇単純未来 (simple future)
・未来を表す語幹は、語根にsyaを加えてつくる。
sya の前に i が挿入されるもの(seṭ語根/veṭ語根)とされずにそのままsyaがつくもの(aniṭ語根)がある。
未来形: √ + (i)sya + 語尾(第1種活用、第1語尾)[P] / [A]
・語根末の母音が弱音階 (i / ī / u / ū / ṛ / ṝ) ならGuṇa化する。
その他に
(例)√gai(歌う) → gāsya
√nī(導く)→ neṣya
√bhū(導く)→ bhaviṣya など。
〇複合未来 (periphrastic future)
・単純未来は幅広く未来を表すのに対し、複合未来は日時や期限を示すときによく用いられる。
・形式としては、√as を助動詞として用いる。具体的には語根に (i)tāをつけ、さらに√as の現在形を語尾のように付ける。但し、3人称では√as の要素をつけず、両数でārau, 複数で āras という語尾になる。
①√ + (i)tā + √asの現在形活用
②√ + (i)tārau(3人称両数の場合、[P][A]とも)
③√ + (i)tāras(3人称複数の場合、[P][A]とも)
〇条件法 (Conditional)
・過去の時点における未来、主に実現性のない仮定をあらわすのに用いられる。
(現在→非完了過去と単純未来→条件法 の関係が同じ)
・現在から非完了過去をつくるのと同様、語根の頭に a をつけ第2語尾で活用させる。
a + √ + (i)sya + 語尾 (impf)
人称語尾の前にsyaが入っていそうなら単純未来かな?とあたりをつければよいので、過去やアオリスト、完了と違ってシンプルで助かります。
文章に書き記す内容としては過去や現在のことより少ないだろうからあんまり複雑にする必要がない、のかな…?
(完了やアオリストは時制でなくアスペクトですが、サンスクリットではあんまり区別されず過去を表すのに使われているらしいので、ざっくり同じような意味合いで理解してます)
濃いペンでノートを取ったら裏移りして写真が見辛いですね…次は鉛筆に戻します。